ソヒヤの杜

しがない上智生のサブカルまとめ。

【ネタバレ有り】『すずめの戸締まり』考察&『御茶ノ水駅』周辺を巡礼リポ!


ついに公開!新海監督最新作『すずめの戸締まり』

【1】予告編

youtu.be ©2022「すずめの戸締まり」製作委員会

【2】まえがき

 11/11(金)、全国公開がスタートした新海監督の「すずめの戸締まり」。公開3日間の興収は18億円を突破。大ヒット作「天気の子」「君の名は。」を上回る好調な滑り出しだ。


本記事では簡単なストーリーの振り返りから、ネタバレ有りの考察・お茶の水駅周辺の聖地をご紹介する。

【3】ストーリー

「君、この辺りにはない?」

©2022 『すずめの戸締まり』製作委員会

九州の田舎町に暮らす17歳の少女・すずめは謎の青年・草太と出会う。
彼を追い、たどり着いた先の廃墟で見つけたのはボロボロの白い扉。

©2022 『すずめの戸締まり』製作委員会


引き寄せられるように開けたその扉は、
災いをもたらす扉だった―。

©2022 『すずめの戸締まり』製作委員会

やがて日本各地で次々に開き始める扉。
呪いにより椅子に姿を変えられた草太と共に駆ける「戸締まり」の旅。その終着点には、忘れ去られた1つの「真実」があった—。


【4】過去作との違いは?

©2022 『すずめの戸締まり』製作委員会

今作最大の特徴は「全国」が舞台である点だ。


ともに興収100億円超の大ヒット作「君の名は。」「天気の子」。それ以前の作品も含め、舞台は東京に集中していた。


今作は「旅」をテーマとしていることから、九州や神戸、東北などの美しい自然描写も外せない見どころだ。


圧倒的な映像美に加え、作品の「メッセージ性」に重きをおく新海監督。その作品に対する姿勢は

【細部の解釈】<<<【観客に対するメッセージ

というスタイルで近年の長編作品に反映されてきたと感じる。

【5】「すずめ」が届けるメッセージとは?

©2022 『すずめの戸締まり』製作委員会

私の受け取ったメッセージは、「鎮魂」だった。

映画をご覧になった方はご存知のように、本作は全編を通して2011年の東日本大震災をモチーフとしている。


人々に「絶対に忘れてはならない」と深く刻まれた震災の記憶。


それはいつしか「触れてはいけない」記憶に形を変えてしまったのではないか。


新海監督自身も、映画パンフレット『新海誠本』中で下のように語っている。


>>観客の中にも、この映画を観ても震災を連想しない方が1/3から半分くらいはいるんじゃないでしょうか<<
(『新海誠本』p.10)


誰も経験したことのないほどの大災害。
その記憶を掘り起こすのは辛く苦しい。


それでも、と新海は言う。


どれだけ深い絶望の中にも、
必ず小さな希望はある。


だからこそ、皆で受け入れよう。
恐怖に怯え、遠ざけては永遠にそのままだ。


ちゃんと皆で向き合うことで、
新しい一歩を踏み出そう。


そうスクリーンを通し呼び掛けているのだ。

【6】〈御茶ノ水駅周辺〉聖地ギャラリー

ここからは特定できた聖地をご紹介する。

【順天堂医院】

©2022 『すずめの戸締まり』製作委員会

【聖橋(ひじりばし)】

©2022 『すずめの戸締まり』製作委員会

【聖橋(欄干)】

©2022 『すずめの戸締まり』製作委員会

【聖橋(全景)】

©2022 『すずめの戸締まり』製作委員会


【聖橋(歩道)】

©2022 『すずめの戸締まり』製作委員会

【聖橋高架下】

御茶ノ水駅(聖橋口)】

すずめ vs 叔母さんの大ゲンカ勃発地(笑)。

●最後までお読み頂きありがとうございました!